ひどい乳児湿疹、完治までの経過と感じたこと

赤ちゃん 家のこと

我が家の次男(現在小3)が赤ちゃんの頃、かなりひどい乳児湿疹で、

頭から顔にかけて、赤くただれ滲出液がいつも出ていました。

以前書いていたブログでも、乳児湿疹での検索が多かったのでまとめてみました。

うちは私の方針で、ステロイド外用薬を使っていません

ステロイドを使わずにどのような経過をたどったのか、ご覧ください!

※ステロイド外用薬を使わないことをおすすめする記事ではありません。

次男の乳児湿疹

乳児湿疹とは

生後1週間ごろから出来始める湿疹の総称。主に頭皮・顔・首を中心に発症する。

次男は生後1ヶ月頃から乳児湿疹が出始め、完全に治ったのが2歳の頃。

乳児湿疹が良くなるまでの経過

まず、写真を見てください。

左が生後4ヶ月、右は最近の次男の写真です。

生後4ヶ月の湿疹は、写真で見るとものすごく酷い状態ですがまだまだ序章という感じで、この後もっとひどくなります。

ものすごく酷い湿疹に対してもステロイド外用薬を一切使いませんでしたが、上記写真右の通りキレイなお肌になりました。

やっと終わったと思ったのは2歳前だったので、約2年ですね。

今はもちもちしてとても柔らかく、透き通ったきれいなお肌をしています。

写真からも伝わるんじゃないでしょうか。

生後1ヶ月~6ヶ月

生後1ヶ月目くらいに、ニキビみたいな湿疹がポツポツで始めました。

1ヶ月半くらい経った頃、顔全体がザラザラしはじめ赤みがかった肌に。

この頃初めて「なんか上の子たちの湿疹とちがう?」と思いはじめました。

そして、顔の湿疹とともに頭皮も荒れ始めました。

頭皮は「乳児脂漏性湿疹」です。

乳児脂漏性湿疹とは

生後2-4週から発生します。皮脂が多い部分である頭、額、眉毛などに皮むけや黄色いかさぶたができます。

頭の天辺を中心に黄色いかさぶただらけに。

そして次第に顔の湿疹も、頭皮と同じようにカサカサしたかさぶただらけになってしまいました。

カサカサだけでなく、浸出液という黄色い汁が出てベトベトしたりも。

カサカサ、ベトベトを繰り返す感じで、顔も頭もかさぶただらけでした。

浸出液とは

体が傷を治そうとして出す液体。成分は水やタンパク質など。

私も経験あるのですが、湿疹から浸出液が出てくると、とにかく痒い

痒くて掻いてしまうので、手にはミトンをずっとはめていました。

この頃はありとあらゆることを試していました。

保湿が良くないという情報をみて脱保湿をしたり、お風呂が良くないと言う情報を見ては、一日おきにしてみたり。

次男の顔を見るというよりは、いつも湿疹を見ていました。

1ヶ月足らずであっという間に悪化してしまいました。

生後7ヶ月~1歳

この期間の前半が一番壮絶でした。

掻いては血が出るし、血が固まってカピカピになるし。

この頃の次男は顔がかさぶたで固まってうまく表情が作れないような感じでした。

ちょっと写真も載せられないくらいに悪化。

冬場というのも影響していたと思います。

ここで転機!

ステロイドを使わない方針の小児科に通うことになったのです。

日々色々検索してたどり着いた小児科でした。

家からだと1時間以上かかりますが、通える範囲にあったので藁にもすがる思いで電話しました。

予約が取れにくいと口こみで書かれていたので、予約が取れたのは1ヶ月後。

初診でお医者さんに「大丈夫、よくなるよ」と言ってもらえてかなりホッとしたのを覚えています。

色々アドバイスをもらったのもありますが、来院している子供たちは次男と同じように顔中湿疹だらけで、我が家だけではないんだなと思ったのも大きかったです。

実際、私の周りに次男のようなひどい乳児湿疹の赤ちゃんはいませんでしたから。

7ヶ月になった頃、体重が増えないため断乳することになりました。

次男は食物アレルギーがあり、乳・卵・小麦が食べられなかったため、母乳でも影響があるかもと、私も制限をしていたんです。

保育園ではアレルギー用のミルクと除去食でしたが、そういう色々が影響して体重もなかなか増えなかったんです。

小児科の方針で、家でもミルクにかえて摂取カロリーを増やし、離乳食もどんどん進めていって積極的にタンパク質を摂りましょうとのことでした。

よく食べるようになってくると、どんどん肌がキレイに。

食べたもので体は作られるんだなと実感しました。

荒れることもあったけど、回復が明らかに早くなった。

この頃、耳切れがありアトピーなのかもという不安もありました。

1歳~2歳

1歳頃、おでこや頬に湿疹が出来にくくなってきました。

1歳半には、もうほぼ気にならないくらいになりました。

気にしていた耳切れもいつの間にか無くなりました。

そして2歳頃には、初めて湿疹ができていないツルツルの顔を見ることができました!

2年近くかかったけど、本当に嬉しかったー

そして、通っていた小児科も卒業できました。

1歳半を過ぎても口周りはよく荒れてました。多分食べ物ですねー。

ステロイド外用薬

ステロイドとは、体内の副腎という臓器でつくられているホルモンで、このホルモンがもつ作用を薬として応用したものがステロイド外用薬です。

ステロイド薬は、炎症を鎮める作用に優れています。

つまり、炎症を抑えるのであって、炎症そのものを治すものではないということ

治ったと思って薬をやめてしまうと、ぶり返して悪化してしまうリバウンド現象が起こったりもしますが、正しく使えば優れた薬です。

なぜステロイドを使わなかったのか

そもそも、なぜステロイドを使わないことを決めたのかというと

私自身が小さい頃からステロイドを使い続け、脱ステロイドをした経験があるからです。

子供の頃は薬のこともよく知らないので、与えられるがままに薬を塗っていました。

塗るとよくなるんです。けどよくなったと思ってやめると、また出てきて前よりも痒みが増す。

典型的なステロイドのリバウンドですよね。

とりあえず痒かったら塗る、というような使い方をしていました。

アレルギー性の接触性皮膚炎で、今でも毎年夏になると腕に湿疹ができますが、

15年前くらい前、ネットで調べてステロイドについて色々知り、私は使うのを止めました。

そんな経験があったので、赤ちゃんの肌にステロイドを塗ることに抵抗があったんです。

そして、乳児湿疹を調べているうちに、同じ思いで乳児湿疹と向き合っている人がいることがわかりました。

NOステロイドで困ったことや辛かったこと

乳児湿疹が酷い次男を連れて外に出るのが億劫でした。

おばあさんなどから結構声をかけられるんですよ。

で、「かわいそうね」と言われる。

4ヶ月検診の時の問診で「育児放棄と思われますよ」と言われ、予防接種で行った小児科の先生にも、「薬を塗りましょう」と説得される。

前置きとしてステロイドを使ってませんと話していたのですが、毎回言われてました。

最初は言われるたびに憂鬱になっていましたが、段々スルーすることを覚えていきました。

ありがたかったこと

周りの人たちの理解を得られたこと。

夫もステロイドを使いたくないという私の意思を尊重してくれました。

そして、保育園も私の意見を受け入れてくれ、肌の調子がいい時は、一緒に喜んでくれました。

私の母は、会うたびに病院をすすめてきましたが、

離れているため毎日言われるわけでもなく、大きなストレスにならずに済みました。

心配してくれているのはよくわかっていたので、感謝の気持ちを伝えて断っていました。

NOステロイドにおいて必要なこと

ステロイドを使わず様子を見ていく上で必要なことは、

親がしっかりと覚悟を持って挑むということに限ると思います。

一旦そう決めたら、誰になんと言われようと、子供が掻きむしってもとにかく薬は塗らないことです。

あまりにもひどい時は、「本当によくなるのかな」、と不安な気持ちにもなりました。

周りに心ないことを言われ落ち込んだり悲しくなったり、いろんな葛藤がありましたが

私はステロイドを使わないという選択をして良かったと思っています。

よくなった今だからこそ言えることかもしれませんが、

本当にステロイドを使わずに治るんだ、と信じてやってきたことが報われたのがとても嬉しかったです。

親のエゴで子供にかわいそうな思いをさせているのかもしれない、と思うこともたくさんありましたが、次男は全く覚えていないようです。

写真を見ても、

おれの顔、ぶつぶつだらけで真っ赤やなー。やばいなー。

と言って笑ってます。

小さくて記憶に残らないくらいの時期に治せてよかったと思っています。

ステロイドについては、賛否両論だと思います。

ステロイドを上手く使っていたら、もっと早くに治っていたかもしれない。

しかし時間はかかっても、ステロイドを使わなくても治りました。

次男は良くなってから今まで、顔や体に湿疹は出来ていません。

なぜ乳児湿疹になったのか?

なぜ次男はひどい乳児湿疹になったのか?

原因はわかりません。

当時一番心配だったのは、アトピーなのかな?ということ。

次男のような乳児湿疹は慢性型だそうで、アトピー性皮膚炎に変わる可能性が大らしい…

という情報を当時見たんですよ。

私が皮膚科に通っていた頃、「強いステロイドを塗り続けるとアトピーになるよ」

とお医者さんに言われたことがありました。

本当かどうかわからないけど、ショックだった記憶はあります。

ですが、今のところ次男はアトピーではなさそうです。

乳児湿疹も顔だけで体はきれいでした。

ただ、ものすごいアレルギー体質ではあります。

乳児の頃から乳・卵・小麦アレルギーがありました。

食物負荷試験を経て、小麦・卵は食べれるようになりましたが、今でも生卵や半熟卵を食べると下痢になりがちです。

牛乳は、保育園での給食では除去していましたが、加工品などは自宅では食べさせていました。

牛乳自体小学校に上がるまでに自宅で少しずつ慣らしていき、今は飲めるようになりました。

しかし、体調の悪い時に飲んだり、飲んだ後運動すると蕁麻疹が出る時があります。

最近調べたところ、スギ・猫・ハウスダストもダメみたいです。

カニも食べれるけど、口の周りが痒くなったりするし、

チョコレートも食べすぎると顔に湿疹が出たり痒くなったりします。

毎年2〜4月頃になると、目の痒みと鼻水・鼻詰まりがひどいのは花粉症のよう。

そういうのも関係しているのでしょうか?

上の2人の子供たちにはアレルギーはありません。次男だけです。

いろんな要因が重なり、乳児湿疹に現れたのでしょうが

やはり我が子の顔に湿疹ができているのを見ると辛かったです。

なぜうちの子が・・・と悶々とした気持ちを抱えて過ごしていました。

ですが、今はアレルギー体質ながらも毎日元気一杯です!

よくなってよかったと心から思います。

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